なぜフリーウエイト(バーベル、ダンベル)トレーニングが良いと言われるのか?

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2015040801photo credit: CoachDavid-Treinando36 via photopin (license)

トレーニング歴が長い方ほど、フリーウエイトと呼ばれるバーベルやダンベルのトレーニングを重視しています。(以下、フリーウエイト)  

経験的に「フリーウエイトの方が筋肉つく!」と体験談も良く聞かれます。

ではなぜバーベルやダンベルのトレーニングが薦められるのか?

 

決して好みの問題だけでなく理由があります。

今回は古き良きフリーウエイトを見直す機会に出来ればと思い記事にしてみました。    

 

また最初にお伝えしておきますが、マシントレーニングが悪いという事ではありません。

フリーウエイトの特徴をとらえ、マシントレーニングと併用する事をお勧めする方法をご提案しております。  

 

フリーウエイトが良い!理由

マシントレーニングと比べ安価なバーベルやダンベル。

金額差だけを見ると「高い=効果が高い」マシンに軍配が上がりそうですが…そんな事はありません!

以下、フリーウエイトならではの特徴をまとめてみました!

 

「不安下で身体を支えながら行うトレーニング」  

安定したマシントレーニングと比べ、フリーウエイトは姿勢を保つ為の筋肉がより多く働きます。(自然と体幹トレーニングとなっています)

また筋肉や関節内(筋紡錘、腱紡錘)、頭(三半規管)にはバランスを保つセンサーが存在します。

このセンサーのお蔭で人はバランスを保ち、転ばずに姿勢を保ちます。

筋肉のトレーニングに加え、平衡感覚を養う要素も組み込まれているのです。

 

「軌道を定める必要性」  

バーベルやダンベルの軌道は定まっていません。

左右の傾きを修正したりとトレーニング中は集中力を必要とします。

脳の刺激が強くなり、自然と参加させる筋肉が増える仕組みとなります。

また、空間認知能力といわれる身体の能力があります。

身体とバーベルの距離は常に無意識下で調整されているのです。

 

「体幹を鍛える事が出来る」  

フリーウェイトで重重量を扱う方は「体幹は自然と鍛えられる」といいます。

それくらい、腹部と腰部を筋肉でかためる必要があるからです。

身体の根幹部が固まることで、重たい重量を扱う事が可能となります。

これは「腹圧を高める」と呼ばれている状態です。 自前のコルセット(腰部保護の筋肉)を鍛えている事となります。

 

ではマシントレーニングは良くないのか?

スポーツクラブの初心者指導では、ほとんどの場合、筋トレをマシンから行います。

これはフォームが理解しやすいので理にかなっています。

軌道が定まっている為、ある程度良いフォームで行えば、筋肉を使っている意識も得られやすいのです。

 

また、マシントレーニンでは姿勢が安定している為、熟練者の追い込みトレーニングでも使用されます。

筋力の限界ギリギリのトレーニングでは、バランスを崩してしまうと怪我の原因になりかねません。

その際のリスクをマシンは解決してくれます。 マシントレーニングは初心者、玄人にも使い勝手が良いのです。

 

〜まとめ〜

  • 一般的には「フリーウエイトで筋肉をつけて、マシンで形を整える」ようにいわれる。(最終的な選択は好みによる)
  • 筋トレは筋肉だけのトレーニングに限らず、バランス能力、踏ん張る力(腹圧、いきみ)のトレーニングにもなっている。
  • フリーウエイトとマシントレーニングをバランス良く組み込む事でお互いの相乗効果が期待できる。
  • 高齢者の転倒防止にもフリーウエイトはお勧めできます。ぜひレベルアップしてバーベルやダンベルでのトレーニングを!!

 

鈴木謙太郎

鈴木謙太郎

■恵比寿パーソナルトレーニング専門ジム 『Mind_Body』代表

独自のトレーニング理論による姿勢、柔軟性、筋肉バランスに注視した指導を得意とする。

一般、選手、チームへの指導実績多数。

 

プロフィール詳細

恵比寿Mind_Bodyホームページ

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