photo credit: DSCF2471 via photopin (license)
人間は重力がかかった地球上では筋肉を使い、姿勢を保っています。
これらの筋肉は「抗重力筋(こうじゅうりょくきん)」と呼ばれます。
では「抗重力筋はどこの筋肉?」と聞かれると…ほぼ全身です。
特定の筋肉を使うわけではありません。
人間が直立して正しい姿勢を保つ際は身体の裏表、内外とまんべんなく筋肉を使うのです。
腹筋、背筋はメインではありますが全てではないのです。
本当は日常で行える姿勢トレーニング
正しい姿勢を保つ為に「体幹トレーニングが重要!」とアスリートだけでなく 一般の健康に興味がある方へも随分とひろがりました。
先週の記事でも記載しましたが「体幹」トレーニングと表現すると「腹筋、背筋」と ごく狭い範囲となります。
体幹トレーニング→腹筋と背筋→姿勢を支える…と連想されます。
間違いではありません。
ただ、トレーニングで腹筋、背筋だけ行えば行えば姿勢がよくなる訳ではありません。
腹筋、背筋運動も行った方がもちろん良いです。
加えて行って頂きたいことは…「姿勢良く立ち、姿勢良く座る」ことです。
日常で椅子に座って猫背になっていては、せっかく行った腹筋、背筋運動が帳消しと なります。
椅子に正しく座ることで、姿勢を支える筋肉は働きます。
モデルさんで「椅子には寄りかからない!」と決め、背筋を伸ばす事を意識されて いる方がいらっしゃいます。
これは立派な日常でのトレーニングです。
これは「体幹トレーニング」と言わず「姿勢トレーニング」といった方がしっくりします。
日常では姿勢がゆるみ、崩れている場合が多いです。
日常から姿勢を意識していれば「体幹トレーニングもあえて行う必要はない」とも考えられます。
ただ、現代人の便利な生活では運動が減り、ストレスが増えました。
姿勢を支える気力と体力を保つことが失われています。
そんなタイミングで「体幹」の重要性は強く響いたのではないでしょうか。
結論として、体幹トレーニングは必要?
日常で、良い姿勢を保つ事が何よりの体幹トレーニング(姿勢トレーニング)になります。
また、アスリートやスポーツを愛好するのであれば更に負荷を加える必要はあります。
様々なトレーニング姿勢に負荷をかけましょう。(これに関しては関連書籍をご参考ください)
スポーツは日常以上の負荷がかかります。
鍛える意味では、体幹トレーニング行う事でパフォーマンスアップには有効となるでしょう。
これも前記事で記載しましたが「体幹が強くなったからスポーツが上手くなる!」とは 限りません。
スポーツの技術練習との併用は大切なのです。
そして「良い身体になる!」ために体幹トレーニングを行っている方もいらっしゃるはずです。
体幹トレーニングに限らず、腹筋をシックスパック(腹筋を割る)にする為には脂肪も落とす事も重要です。
「体幹トレーニングだけで良い身体をつくる!」は少し偏りがあるのです。
何事も万能は無いはずです。
やはりトレーニングでもそれは当てはまるのです。
トレーニング、食事、休養と全て大切なのです。
■恵比寿パーソナルトレーニング専門ジム 『Mind_Body』代表
独自のトレーニング理論による姿勢、柔軟性、筋肉バランスに注視した指導を得意とする。
一般、選手、チームへの指導実績多数。