小さく始めて挫折と無縁になる-夢に近づく「身につけてよかった」と心から思う習慣(3)

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RESNOVAE!をお読みのみなさん、こんにちは!

ブログ”Designer’s Cafe“の、はぎ(@takashi_h7)です。

「夢に近づくために、身につけてよかったと心底感じる習慣」をシリーズとしてお送りしています。

前回は、「計画ではなく、記録から始める」という習慣でした。

計画から始めると、どうしても上手くいかなかったこと。その原因は、「計画する自分」は、これくらいならできるはず、と理性的に計画を立てるのに、「実行する自分」は怠け者で「えー、そうは言ってもいいじゃん、ちょっとくらい。面倒くさいし」となってしまって、「計画する自分」と「実行する自分」がかみ合わなかったこと。

それを解決したのが、「記録から始める習慣」でした。まず記録を取って、それをもとに計画を立てることで、「計画する自分」と「実行する自分」のケンカがおさまり、「実行する自分」を中心にして、机上の空論ではない、きちんと実践可能な目標が立てられるようになった、というお話でした。

今回のテーマは、これです。

「小さく始めて挫折と無縁になる」

「小さな一歩からスタートすれば挫折しにくくなる」そんなことはとっても当たり前のことのように思えます。

ただ、実際には小さな一歩というのは、なかなか実践できないものです。なぜかと言えば、二つの誘惑が働くからです。

一つは「こんな小さな一歩なら、今日やったところでほとんど何も変わらないし、明日からでもいいじゃないか」という誘惑。もう一つは「こんなに小さなことをしても、何も変わらないじゃないか」という気持ち。

そう、小さな一歩というのは、とかく先送りしやすいし、無駄なように思えてしまいます。

でも、私が知っている限りでは、大きな一歩にこだわるよりも、小さな一歩を毎日積み重ねるほうが、どんどん夢に向かって進んでいけるように思います。

以前から「どうしてだろう」と思っていました。

そうしたら、この本のなかに答えが出ていました。

心理学者のロバート・マウラー著『脳が教える! 1つの習慣』という本です。レバレッジシリーズなどビジネス書で多くのヒット作をお持ちの有名な本田直之さんが監訳をされています。

この本のメッセージはとてもシンプルです。

人間の脳というものは、「変化を怖れる性質」があること。そのために、大きな変化を引き起こそうとしても、脳が抵抗してしまって上手くいかないこと。逆に、脳が抵抗しないくらいの「小さな変化」から始めて、だんだん大きくしていくと上手くいく。

そうした話が、脳の仕組みや、さまざまなエピソードを交えながら紹介されています。

 

小さな一歩の大切さ

小さな変化と言っても、何から始めれば難しいという場合には、本書のなかにいくつもアイデアが出てきます。

・小さな質問を繰り返す。
「目標の達成に向かって私にできる小さな一歩はなんだろう?」というような質問を繰り返し、自分にたずねる。

・実行に移せない場合には、イメージトレーニングから始めてみる。
イメージするだけでも、実際に行動を起こすのには及ばないものの、何もしないのに比べて脳内に変化をもたらすと言われています。

小さな一歩というのは、本当に小さくてもいいんです。たぶん私たちが「え? そんなことでいいの?」と思ってしまうくらい、「ほとんど何も変わってないじゃない」と思ってしまうくらい。

本書の中でも、健康になるための小さな一歩として、チョコレート好きな人が踏み出せる「小さな変化」が取り上げられています。それは「チョコレートは食べてもいいが、最初の一口は捨ててしまう」といったものです。

「え? それで何か変わるの?」と思ってしまうような一歩です。

でも大切なことは「小さい一歩だからこそ、脳の抵抗を受けることなく、すんなりできる」ということ、そして「小さな一歩は、いつまでも小さいままではない」ということです。

「最初の一口を捨てる」ことが習慣になった人が、「次の小さな一歩は何だろう」と考えたとしたら、「二口は捨てる」というのが出てくるかもしれません。それを続けていると、だんだんチョコレートを買うことがもったいなく思えてきて、買わなくなるでしょう。あるいは、買うチョコレートのサイズを最初から小さくするかもしれませんね。

こんなふうに「小さな変化」というのは、立て続けに次の「小さな変化」を呼び起こすものです。

しかも、次の小さな変化を呼び起こすときには、「私にもできるかもしれない」という小さな自信ももたらしてくれます。

この「小さな自信」と「小さな変化」の積み重ねが、だんだんだんだん雪だるまのように大きくなっていって、最終的には「簡単に他の人にはマネできない」ような習慣になっていきます。

自分の経験を通じて言えるのは、「最初の小さな一歩を踏み出すと、そのあとは思っているよりもずっと早く変化が進む」ということです。

最初の一歩が一番難しく、それさえ起こしてしまえば、次の一歩はグッと楽になります。だから、最初の変化がどんなに小さくてもいいんです。それは、「次の変化」をもたらす「呼び水」のようなものだからです。

さて、あなたにとっての「小さな一歩」は何でしょうか? ぜひ考えてみてください。

 

今回は、夢に近づく、身につけてよかったと心から思う習慣シリーズ、第3回目「小さく始めて、挫折と無縁になる」でした。

次回は、私にとって大きな転換点になったテーマ、「責任は持つが、自分を責めない」をお届けしたいと思います。

 

萩 貴史

萩 貴史

萩 貴史/Designer’s Cafe
 
「夢をデザインして、近づこう!」をテーマに、ブログDesigner’s Cafeを運営。

ブログでは、自分が試行錯誤して経験してきた「ちょっと毎日を充実させるヒント」を中心に、書評やツールのご紹介などをしています。


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