レスノバエをお読みのみなさん、こんにちは!
ブログ”Designer’s Cafe“の管理人、はぎ(@takashi_h)です。
今は「情報を死なせない! 血肉に変える5つのステップ」というテーマで寄稿記事をお届けしています。
前回は、「人のやり方を取り入れるときには、なぜそれを取り入れたいのか、目的を自分の言葉で書きだしておく」というテーマでした。
他の人が情報提供している「こうしたら上手くいく」というやり方。
それを自分が取り入れたい、真似したいと思ったときには、まず「どうしてそれを真似しようと思うのか」きちんと文字として書き出すということです。
目的が不明確なまま始めると、往々にして、途中で目的を見失って迷走しはじめ、挙句の果てには「やっぱりダメだ」と投げてしまう。
こんなことが頻繁に起こります。
基本的なことではありますが、「なぜそれをやるのか」を自分の言葉で書きだしておくというのは、とても大切なファースト・ステップです。
言葉を換えれば「なぜやるのか」に答える、ということです。
今回は、「何をやるのか」に焦点をしぼりましょう。
完成形の移植は失敗率が高い
さて、何をやるのか。
ここで一番起きやすいのは、「人のやり方をそのまま移植しようとして、結局続けることができず、やっぱりダメだった」となるケースです。
まず、「そのまま移植する」という考え方を捨てたほうがよいと思います。
人が「これで上手く行った」と発表するのは、多くの場合、「ある程度の完成形」です。
試行錯誤中のものを読まされても、なかなか興味が湧きづらいですから、これは仕方のない面もあります。手っ取り早く、「結局どうしたらいいのか知りたい」というニーズに、著者たちは答えなければいけませんから。
しかし、問題なのは、「いきなり完成形を見せられると、真似できない」ということです。
例えて言えば、フルマラソンのランナーが、「私は今、こんなふうに練習している」というのを公開したとします。
それを、「今まで全然運動していなかったけれど、3年後にはフルマラソンを走りたいな」という人が、そのまま真似して上手くいくでしょうか。
ほぼ確実に、体を壊してしまいますよね。
必要なのは、「成功している人たちが今やっていること」ではなくて、成功している人たちが「何から始めたか」であるはずです。
でも、そういった情報は、なかなか出回っていません。
だから、「成功している人たちが今やっていること」を参考にしながら、自分として「最初これから始めよう」というのをアレンジするしかないわけです。
とにかく「最小限」から始める
アレンジするときには、とにかくそのまま真似するのではなくて、「まずは最小限から始める」ことを考えたほうがいいでしょう。
「上手くいくやり方」だと言われていることのうち、その全体を真似しようとするのではなくて、「核になるようなステップ」「最小限のステップ」を考えて、そこから始めるということです。
例えば、毎日を振り返るレビューの習慣を身につけようと思った場合。
すでにレビューの習慣がある人が「私はこれを毎日振り返っています」と10項目近いリストを公開していたとしても、いきなりそれを真似するのは無謀です。
最初は、1項目、2項目くらいの振り返りから始めたほうがいいでしょう。
ブログを書くのだって、プロブロガーと呼ばれるような人たちが「毎日公開が大前提だ」というようなことを言っていたとしても、いきなりそれをやるのが難しければ、まずは「毎日10分は書く」ことから始めてもいいでしょう。
とにかく、最初はそのまま真似しようとしないで、「自分にできる最小限のステップを設定する」。
最小限のステップができるようになれば、次の段階に進めばいい。そうやってレベルアップを繰り返して、だんだんと近づいていくのが自然な姿ではないでしょうか。
いきなりプロのやり方を真似しようとしても、難易度が高すぎて失敗しやすくなるだけです。
萩 貴史/Designer’s Cafe
「夢をデザインして、近づこう!」をテーマに、ブログDesigner’s Cafeを運営。
ブログでは、自分が試行錯誤して経験してきた「ちょっと毎日を充実させるヒント」を中心に、書評やツールのご紹介などをしています。