みなさん、こんにちは!(こんばんは!)
とも(@ResNovae_jp)です。
先日の佐々木 俊尚氏の著書、『自分でつくるセーフティネット』の講演会で得たもの、感じたことをシェアします。
■要約
- 透明化社会を受け入れる事によるメリットの方が大きい。
- 他者の価値観を受け入れ寛容になること。
- セルフブランディングが生き残りのカギ。個人の信頼性の時代へ。
- 自分の発言は一対一でなく、皆に見られている。
■総透明化社会へ
『公私の境はもはや存在しない。生きていることが、公に開かれているという時代。すべてのパブリックはプライベートであり、すべてのプライベートはパブリックである。』
・国家による監視から、民と民による監視へ。
この先は、ソーシャルな場での個人個人、相互の関係で動いていく社会へと変化していく。
国や、組織による管理社会は終わった。
『ソーシャルメディア時代の本質は、組織×組織ではなく、個×個。』
所属組織の信頼性よりも、個人の信頼性の時代へ。(会社が死ぬ時代、セルフブランディングの重要性)
*2009年の本田直之氏『サバイバルキャリア術』で既に取り上げられている問題だ。
・生き残るために変化に対応
透明化を受け入れる他者の価値観を受け入れる…寛容になること。
・プライバシーを守りたい?
隔絶、ネット環境もないような場所に引っ込む→守られるが…こっちの方が、人生を楽しむ上で、機会損失が大きい?(価値観にもよるが)
■温度差が生まれグラデーション化した日本社会、日本人
たとえば…震災では→被災地(濃い、近い、当事者)→遠くなるほど薄く(当事者意識薄い)距離がある。
温度差による攻撃的、差別的思考(冷笑、皮肉)、論争、分断化が拡がっている…。
・距離感の重要性
自分と出来事(相手)とどれくらいの距離(物理的意味合いだけでなく)があるのかを意識して対する。(SNS上では、しばしばこれが欠如する。)
距離を知った上で、なにができるのか?
当事者との距離。立場としてできることとできないこと(してはならないこと)がある。
また、状況や空気を読む。(距離が遠ければ、これらは見えにくい)
■SNSでつながる…そこで注意すべき事。
SNSでのゆるい繋がりが今回のテーマでもある。
SNSをうまく利用する上で、傍観者の存在にこそ気をつけたい。
SNSでは発信者→反応者→傍観者→その外に無関心者という関係が成り立つ。
反応元への発言を傍観者はみている。そのことを意識して発言したい。
反応者への対応、たとえば、モラルを欠く、また不快な発言などを傍観者は評価、真っ当なひとは発信者を離れ、発言レベル相応の人が集ってくる。
負には負が集まるのだ。
傍観者までを対象として捉えた発言をする事。
反応対象だけでなく、全員が当事者になる→巻き込まれる環境=当事者性が強くなっている。
ただ、そういうことに巻き込まれるのがいやになるかもしれない。
『だれも観客にはなれない。参加者全員がプレーヤーになる世界。一方、参加しなければ得られる物もない。』
発言しない、関わらなければ攻撃されないが、なにも得られないのだ。
・炎上について
炎上について触れておこう。
炎上は、どうしても目立ち、大きな騒ぎのように見えるが…まず、炎上元は多数派か少数派か見極めたい。
騒ぎは拡がっているが、問題自体は局所的な物かもしれない。
冷静に、客観的に、事実のみ見極めることが重要だ。
■むすび
著書を読み、今回の講演を踏まえて、SNSまた広くは社会の見方、関わり方に関して影響を受けた。
個人的には、プライバシーを守りたい、さらけ出すのはどうかと思う価値観なのだが、変化せざるを得ない時代に突入したようだ。