みなさん、こんにちは!(こんばんは!)
東大・京大で一番読まれたという本、『思考の整理学』について、ワタシなりに要約してみました。
■学びの受動、能動性について
ここでは、学ぶことについてグライダー、飛行機を用いて表現しています。
グライダー人間がダメ、という印象を受けますがバランスが重要です。
- グライダー人間(受動的):先生と教科書主導の学習。独力で知識を得ず、創造性に乏しい=風がなければ飛べない。
- 飛行機人間(能動的)=発明、発見、先駆者。学校や社会では危険視、問題児扱いされることも=エンジン搭載で自発飛行可能。
■朝飯前、1日が2回
朝活、や早起き習慣の本がごまんと(巨万と)ありますが、1986年、すでに朝型生活の有用性を説いています。
実際、やると劇的に生産性が向上しました。
朝4時起きであれば、普通の仕事をしている人でも、やれる。
*朝9時までの「超」仕事術がオススメ。最近サボってるけど…。
- 朝食を抜きでタスクに取りかかる。(食事消化により血液が胃に集中し、頭がボーッとする。)
- 『朝飯前』のタスクの終了後、ブランチをとる。
- 寝る、徹底的に。
- 起きてまた繰り返し。
■見つめる鍋は煮えない。しばらく「放っておく」ことの重要性
その場で思考を結(決)してしまうのでなく、時間をおくことにより自然と脳が問題を整理し、答えがでる。
熟成され、より濃密なアイディア、解がでる場合がある。
もちろん漠然とではなく、「問題のタネ」があってこそ。
「一晩寝て考える」という成句もある。
■セレンディピティ、思いもよらぬ発見
目的としていなかった偶然の産物が得られること。
机の上がゴチャゴチャで必要な書類が出てこない。あちらこちらひっくり返して探していたところ、なくしてしまったと思っていた愛用のペンが出てきた。
こんな感じですかね。
これは、日常でも良くあることです。そして、その「偶然の産物」の方が、目的の者より価値を持つ場合も多い。
そういうアイディアは、宝。
即記録しないと、大きな損失になりますよ!
■情報の「メタ」(抽象)化
ここがこの本の要点。今までの集大成。
- 事象をキャッチする(自然のまま:第1次情報)
- 事象の抽象化(人為が加わる:第2次情報)
- さらなる高度抽象化、第3次…
このプロセスの中で、上記した「見つめる鍋は煮えない、寝かせる」「セレンディピティ」などが関わってくる。
これを繰り返すことにより、情報がより洗練、濃密化し、価値ある情報に昇華する。
■記録→忘却
ここ、GTDに通じるところがあります。
- 記録
- 整理
- 忘れる
- 捨てる
具体的な方法なども紹介されていますが、いまは、Evernote(エバーノート)がありますね。
本の中でも、「コンピューター」に関してふれられていますが、この時代にEvernoteがあったら…と思ってしまいます。
…と、かなりザックリメタ化してみました。
この本にワタシは大きな衝撃を受けて、カナリ影響されました。
あまりにも魅力的、興味深い題材が多く、ここでは伝えきれません。
「思考の整理学」については、引き続きエッセンスを抽出してお伝えしていきますね。